沿革

横浜市に都筑区が誕生し、17番目の地域館として都筑図書館が 誕生したのは1995年。その5年後の2000年、都筑区政5周年記念シンポジウム「地域図書館の新たな役割を考える」が 開催されました。館長の発案によるその取り組みは画期的で、区役所の地域振興課、区政推進課の協力を得ながら、準備段階から市民参加で進めることが意図さ れたのです。公募で集まった「サポーター」16名が、まさに行政との協働事業を6ヶ月間しっかりと体験しました。

アンケートで市民の図書館への要望を聞いたり(1800枚配布・768名回答)、学校の総合学習に地域図書館がどう関われるかを学校と話し合ったり(校長 先生がシンポジウムのパネラーにもなりました)、毎月開催のサポーター会議の経過を知らせるために「サポーター通信」を発行しました。

シンポジウム当日は110名もの参加者で、辻由美さんの記念講演と「地域図書館の新たな役割を考える」というテーマのパネルディスカッションが行われまし た。 そして生涯学習社会のニーズにあった〈使える〉図書館 、地域の情報拠点 、〈個人〉として気軽に立ち寄り、滞在できる場が「都筑図書館の目指す 方向」であることが確認されました。

サポーター体験からも多くのことを学びました。図書館側と要望や夢についてじっくり話ができたこと、所轄が違う区役所や学校と図書館が連携することの大切 さ、また20代から70代の多彩な能力を持つサポーター面々の魅力等々。図書館のためにできることをしよう。何よりも、忙しい業務の中で、画期的な事業に 懸命に取り組む職員の皆さんへの共感も芽生えて、「都筑図書館の勝手なサポーター」設立が呼びかけられました。それが現在の「つづき図書館ファン倶楽部」 に至るきっかけです。

そして、2000年から3年間の準備期間を経て、2003年に「つづき図書館ファン倶楽部」がスタート。以後年に一度の総会に職 員のほとんどが出席して意見交換するなど、シンポジウムで培われた図書館との関係を大切にしながら、図書館の価値を区民に広く知らせる事を第一に活動をし てきました。

>> これまでの主な活動