横浜の図書館の発展を願う会から、11月7日付で横浜市長に出しました
「横浜市立図書館に関する公開質問状」に対する回答が来ました。
本回答は、先の公開質問状に記載した通り、公開するとお約束しましたので、
ここに公開させていただきます。
原本はこちら(PDF)
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教図企 第1237号
平成20年11月25日
横浜の図書館の発展を願う会
代表 溝井 正美 様
横浜市長 中田 宏
横浜市立図書館に関する公開質問状について(回答)
さきにご質問(平成20年11月7日)のありましたことについて、次のとおり
お答えします。
横浜市立図書館の運営については、「横浜市立図書館のあり方懇談会」によ
る提言を踏まえ、サービスの充実及び効率的な管理運営の実現に向けて検討を
進めてまいりました。この提言および検討を踏まえて、民力の導入などによる
管理運営手法の見直しにより、効率的な図書館運営を行うとともにサービスの
向上を目指し、このたび、地域図書館1館(青葉区:山内図書館)に指定管理者
制度を導入する案を教育委員会事務局としてまとめたものです。
今回の指定管理者制度導入(案)は、図書館への指定管理者制度導入につい
てさまざまな論がある中で、まず図書館ニーズが高い地域で1館に導入し、その
結果を検証したうえで次の段階に進めることを考え、立案したものです。指定
管理者制度導入館も、公の施設として、中央図書館を中核とする市立図書館18
館のネットワーク網を構成する一つの地域図書館として運営していきます。ま
た、司書のサービスの質については、指定管理者の司書スタッフにより、地域
図書館の現行サービス水準を引き続き推持します。その上で、中央図書館が長
期的視野に立った管理運営を担うことで、蔵書構築の継続性や高度なレファレ
ンスに対応できる安定的な図書館サービスの実施をバックアップしていきます。
なお、有料サービスについては事業者の創意工夫の下で提案されることを期
待しています。学校との連携などこれまで行っているサービスについては、引
き続きサービス水準を維持します。経費の削減額については、人件費を含めた
事業費について算出したものであり、引継ぎ研修期間については、市民サービ
スに遺漏を生じないように、引継ぎ期間を十分に確保する必要があると考えて
います。長期的視野に立った計画的な蔵書等の収集や蔵書構築については、今
までどおり中央図書館が担ってまいります。指定管理者の評価については、第
三者評価を行うこととしており、指定管理者により運営される図書館について
は「評価委員会」を設置して評価を行います。
この指定管理者制度導入(案)については、今後、市会において条例改正の
手続きを進めていく予定であり、市会により民意を反映した十分な議論と審な
されるものと考えています。また、指定管理者制度導入(案)については、図
書館のホームページに公表するなど、事業内容の公表にも努めています。ご意
見については「市民からの提案」などにより常時受け付けております。
この旨ご了承いただき、貴会の皆様によろしくお伝えください。
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なお、公開質問状には11月14日までに文書で回答をとお願いしておりましたが、
この回答の日付は11月25日で、期限が守られなかったこと、回答延期の連絡も
なかったこと、代表の溝井宅に到着したのは11月27日であったことをご報告い
たします。