「私たちが望む図書館~「ハマの図書館」は成長する有機体~」の公表と「公開質問状」の発送について

平成21年2月2日

報道関係者 各位

               

「横浜の図書館の発展を願う会」 代表 溝井正美

「私たちが望む図書館~「ハマの図書館」は成長する有機体~」の公表と、
山内図書館への指定管理者制度導入案に対する「公開質問状」の発送について

ご承知のとおり、現在市会で、山内図書館への指定管理者制度案が審議中です。図書館は市民に親しまれている身近な重要施設であるにもかかわらず、この10年横浜市には図書館のグランドデザインがありません。私たち市民で「私たちが望む図書館」の構想を検討していましたが、このほど中間結果をまとめましたので、下記のとおり公表します。これをたたき台として図書館経営を管掌する教育委員会で、早急に横浜市図書館のグランドデザインを検討、策定するよう要望します。
私たちは、図書館運営を直営ですべきか、民間ですべきかについての審議は、「手段」の議論であり、目指すべき図書館像(グランドデザイン)という「目的」を明確にすべきだと主張してきました。「官から民へ」の流れがあるからといって、安易に指定管理者制度を導入することは、万一、方向性を間違えると、将来の図書館サービスに致命的な禍根を残すことが懸念されます。図書館は事業収入が見込みにくい公共サービスなので、図書館への指定管理者制度の適用はなじまないと日本図書館協会も明言しています。(平成20年12月)
私たちは、指定管理者制度の弊害が発生することを懸念し、住民への説明責任を果たすように求めてきましたが、いまだに実現できていません。教育委員会は「市会により民意が反映された十分な議論と審議がなされるものと考えているので、直接市民や利用者への説明会は開催しない」との回答です。そこで、下記の通り「横浜市立図書館に対する公開質問状」を発送しました。速やかに回答をいただき、市会の審議に反映されることを強く望んでいます。今回の指定管理者制度導入のメリットに「コストの削減」がありますが、これは直営でも可能であると山内図書館の司書有志が試算しています。今回提案されている「図書館サービスの充実」も直営で可能です。直営体制で、市民と協働で「私たちが望む図書館」を目指したいと心から希望しています。

1.「私たちが望む図書館~「ハマの図書館」は成長する有機体~」(平成21年2月1日)
2.「横浜市立図書館に関する公開質問状」 (平成21年1月31日)
(参考資料1)「公立図書館の指定管理者制度について」(日本図書館協会 平成20年12月)
(参考資料2)「山内図書館の今後の計画について」(山内図書館司書有志 平成20年11月)
(連絡先 info@libraryfun.net 担当:溝井)
※参考資料につきましては、上記連絡先までお問い合せ下さい。
【2/16追記】
横浜市教育委員会中央図書館企画運営課課長、大本幹也氏より
上記公開質問状に対する返答が郵送されてきました。
ご参照下さい。
★公開質問状への返答(PDF)